2022年に引退・デビューしたVTuber
2022年には引退したVTuberも数多く居ました。
それでも、2018年から減少傾向にはあるものの、2022年にデビューをしたVTuberも多くいました。
この記事では、2022年に引退したVTuberやデビューしたVTuberの中から主な方を数名ピックアップして紹介して行こうと思います。
目次
童田明治(わらべだめいじー)の引退(にじさんじ所属VTuber)
童田明治さんは2022年4月30日に卒業という形で引退したVTuberです。
好奇心が旺盛な小学5年生で、モチーフは赤ずきんちゃんとオオカミ。
11歳という設定のとおり幼めの可愛らしい話し方をしていましたが、成人していないと触れてはいけないものの話題をたまに出してしまう一面もファンに人気でした。
配信内容は主に歌と雑談、ゲーム配信やASMRなどなど。
普段の配信は小学生らしい可愛らしい声ですが、そんな可愛らしい声から格好良い声まで使い分けることができるVTuberでもありました。
歌が得意なVTuberで、2000年代から最新の曲まで、アニメソングを中心に多くの曲を歌い、配信で歌ったカバーソングも入れると全部で300曲を超えています。
また、好きなアニメの曲『GO! GO! MANIAC』の歌ってみた動画を投稿したときは、あまりにも原曲に似すぎたためYouTubeのAIに本人の歌っている原曲と判定され、削除されたことが話題にもなりました。
2020年10月ごろから体調不良のため休止をし、2021年の4月に一度は復帰したもののツイッターアカウントには「療養中」とついていました。
そして、2022年の4月30日に引退しました。
黛灰(まゆずみかい)の引退(にじさんじ所属VTuber)
黛灰さんは、2022年7月28日に引退した男性VTuberです。
本業はハッカーで、潜入調査をするために配信活動を初めたという設定でした。
話しているときはテンションが低いため、一見すると物静かな印象を受けがちですが、企画で大人数コラボを行ったときはまわりのVTuberたちの世話を焼いたり、企画を成功させるために芸で盛り上げようとしたりと配信に対しての熱意があるVTuberです。
近年の大手事務所ではVTuberの中の人の情報を匂わせていくスタイルが主流になっていますが、黛灰さんは設定を重視して演じるスタイルで配信していました。
設定を重視して演じるスタイルはにじさんじの中で珍しいため、ファンからは賛否両論の側面もあったVTuberです。
また、通常配信でも自身の気が済むまでやるタイプなので、3時間超えの配信も多くありました。
女性人気も高く「まゆゆ」の名で親しまれていましたが、女性ファンに媚びることがないスタイルを貫いたことも人気の理由だったのかもしれません。
しかし、以前より辞めるかもしれないと示唆していた通り、2022年7月28日に引退をしました。
理由は事務所との方向性の違いとのことですが、黛灰さん自身が「にじさんじの運営が悪いわけではない」と言っています。また、「今後自分に似た誰かが出てきたとしてもそれは黛灰ではない」という内容の事も言っていますので、引退理由や今後を推測するのは無粋とされています。
アクシアクローネの引退(にじさんじ所属VTuber)
アクシアクローネさんは、2022年11月30日に引退した男性VTuberです。
かっこいいことが好きで、意識してかっこつけたりするのですが、そのあとにすぐ痛い目をみることがよくあったため、かっこいいよりもかわいいと言われることがありました。
そのため女性ファンにも人気があり、まるで保護者かのような言動をするファンも多くいました。
しかし、誹謗中傷を受けたという理由から、2022年8月に活動を休止しました。
発端は、同じにじさんじ所属の女性VTuberの配信画面に「アクシアさんと遊んだ回数が54回」と表示されてしまったことです。また、その女性VTuberと休む日が一緒になることが少なくなかったこともあり、様々な憶測が飛び交い、結果として炎上騒ぎとなってしまいました。
騒動を落ち着かせようとアクシアさんが反論をするも収まらず、そのまま活動休止をするに至ったわけです。
2021年7月にデビューし、2022年8月には活動休止と活動期間が短かったVTuberと言えるでしょう。
そのまま2022年の12月1日に公式より「2022年11月30日をもって引退」と発表されました。
前もって告知することがほとんどですが、引退日の後に告知というあまり多くないパターンでの発表だったため、話題になりました。
潤羽るしあ(うるはるしあ)引退(ホロライブ所属VTuber)
潤羽るしあさんは2022年2月24日に引退した女性VTuberです。
スーパーチャット(YouTube上の投げ銭機能)の金額で世界1位になったり、VTuberでは中々到達できない「チャンネル登録者100万人」を超えたりとかなり人気のあったVTuberと言えます。
可愛らしい外見や声でありながら、ときには大音量で声にならない咆哮を上げるようなギャップもファンに愛されていました。
そんな人気女性VTuberでしたが、炎上騒ぎから引退することになってしまいました。
発端は、潤羽るしあさんの配信中にとある有名な歌い手の男性からのメッセージが写ってしまったことです。
それを見た視聴者の間で「同棲をしているのではないか」との疑惑がでてしまい、騒動になりました。
その件について事務所と対応していく中で、第三者への事実と異なる情報の流布や業務上の情報の流出がなかったのかを調査されることになりました。
そして、契約違反や虚偽の申告があったということになり、ホロライブの運営から正式に契約解除が発表されることとなったのです。
また、引退の発表があった後にも事務所に対して「プレスリリースに誤りがあるのではないか」といった声も上がりましたが、ホロライブの運営が公式アナウンスで否定するといった一幕もありました。
VTuber業界でトップクラスの有名VTuberの引退は、2022年のVTuber界で大きな話題だったと言えるでしょう。
壱百満天原サロメ(ひゃくまんてんばらサロメ)のデビュー(にじさんじ所属VTuber)
2022年の5月21日にデビューし、初配信からわずか14日でYouTubeのチャンネル登録者数100万人を突破するという大記録を作り上げた超大型新人VTuberが、壱百満天原サロメさんです。
一見すると外見も口調もお嬢様風ですが「お嬢様に憧れる一般人女性」という設定になっていて、よく聞くと話し方も「アニメでありがちな間違ったお嬢様言葉」を使っています。
一般的にはVTuberはYouTuberに比べてチャンネル登録者が少ない傾向にありますが、100万人達成の速さだけで言えば、壱百満天原サロメさんはYouTuberを含めても史上5位(当時)でした。
また、6月には133万人を超え、同じにじさんじ内でも登録者数トップになるなど、通常ではありえない速さでチャンネル登録者数を伸ばしています。
初「自分を知ってもらいたい」という理由から初配信で「胃カメラの映像を流す」といったかなり攻めた企画配信をしていることも話題になった一因かもしれません。
いわゆるオタクのスラングを操るのに外見はお嬢様風というギャップ、安定したトーク力の高さ、奇抜な企画、コメント語尾に「ですわ」をつけるだけで生まれる一体感と、配信を盛り上げるための要素がしっかりと詰まっているのが壱百満天原サロメさんの配信です。
この勢いを止めずにどこまでいけるのか、これからの活躍に注目したいところです。
まとめ
2022年は人気のあったVTuberが何人も引退してしまいました。
しかし、壱百満天原サロメさんのように2022年にデビューして奮闘しているVTuberも居ます。
また、今回は紹介できませんでしたが、企業と個人合わせるとVTuberは2022年現在でも毎月50人を超えるほどデビューし続けています。
移り変わりの激しい業界ですが、だからこそ感じられるライブ感がVTuberのファンを惹きつけているのかもしれません。