歌うまVTuberが凄い
VTuberの中には、歌がうまいことを武器にしたVTuberも数多く居ます。
近年では大手事務所が歌に力を入れていますので、年々増え続けているくらいでしょう。
この記事では、そんな歌うまVTuberを何人かピックアップして紹介していきたいと思います。
本記事は、ランキングではないのでうまさの順ではありません。
また、バーチャル歌手、いわゆる「Vシンガー」はこの記事では扱いません。
目次
町田ちま(まちたちま)
にじさんじ所属で、歌手になることが夢で日々練習している16歳の高校一年生という設定のVTuberです。
元々はにじさんじSEEDsの二期生でしたが、にじさんじSEEDsとにじさんじゲーマーズがにじさんじに統合されたので、現在はにじさんじ所属になっています。
『フリージア』をカバーしていることで有名ですが、他にもカバー・オリジナルで様々な曲を歌っており、1000万再生を超えているものもあります。
歌うま系VTuberなので歌がうまいのはもちろんですが、声楽をやっているかのような歌声も出すことができるので、声楽出身者と間違われることもよくありました。
町田ちまさんは、透き通るようなきれいな歌声と、長時間歌い続けられる体力が特徴です。
その体力を活かして『【検証】人はフリージアを何時間歌い続けることができるのか? Singing Stream』と題した奇抜な企画生配信をし、8時間かけて『フリージア』という曲を見事100回歌い上げました。
他にも「ゲームで落下死するたびにフリージアを歌う」といった企画配信も行っていて、その印象から一時期は「フリージアの人」という名前で呼ばれていたというエピソードもあります。
「歌唱力の無駄遣い」をさせたらVTuberの中でもトップクラスの歌うま系VTuberと言えるでしょう。
AZKi(あずき)
ホロライブ所属で、仮想世界へ転生した歌姫という設定の歌うま系VTuberです。
オリジナル・カバー問わず多くの曲を歌っていて、配信のメインコンテンツになっています。
元々はホロライブを運営するカバー株式会社に所属するVTuberでありながら外部のVTuberプロジェクトに参加して活動していましたが、2019年にホロライブが音楽レーベル「イノナカミュージック」を立ち上げたため加入し、正式にホロライブ所属のVTuberとなりました。
その後「イノナカミュージック」がプロジェクト終了となったため、現在はホロライブに移籍して活動しています。
ホロライブに移籍する際には、本来は2022年を終着点として活動していたことと、これまでの活動を通してファンに夢をもらったこと、これからも続けたいと思うようになったことなどが語られました。
オリジナル曲を8ヶ月連続12曲リリースしたり、ソロライブを複数回行ったりするなど、ホロライブの中でもかなり音楽に特化した歌うま系VTuberと言えます。
これまでの経歴から実質的にVシンガーでありながら、現在ではホロライブに移籍してVTuberとしても活動しているので、VシンガーとVTuberの中間のような存在である歌うまVTuberと言える存在が、AZKiさんです。
星街すいせい(ほしまちすいせい)
ホロライブ所属で、歌とアイドルを愛していて武道館ライブが夢という設定の歌うまVTubeです。
元々は個人で活動していましたが、ホロライブを運営するカバー株式会社が音楽レーベル「イノナカミュージック」を立ち上げた際に加入しました。
その後、ホロライブの事務所名をホロライブプロダクションに変更するのに合わせてホロライブの所属となりました。
歌の実力はもちろんのこと、ホロライブに移籍したことによりVシンガー界からVTuber界に移籍することになっても自身の信念を曲げず、Vシンガーとしての自分を保ちつつVTuberとしてのアイドル活動も頑張っていくといった姿勢も評価されています。
歌のうまさはホロライブでもトップクラスと言われていて、再生数1000万超えの歌動画を何本も叩き出しています。
最高記録となっている『フォニィ』の歌ってみた動画ではなんと2500万再生を超えるほどです。
慢性鼻炎が原因となる喉の不調により手術となり一時期は休養していましたが、手術を乗り越えて2022年11月に復帰し、見事な歌声を披露してくれました。
また歌以外の面ではテトリスが得意で、対戦型のテトリスであるテトリス99を視聴者とプレイした際は初回から圧勝してしまい「1位をとるまで終わらない」という配信が即終了したこともありました。
星街すいせいさんは、VシンガーとVTuberの両立を成功している歌うまVTuberと言えるでしょう。
富士葵(ふじあおい)
企業の技術提供を受けながら個人で活躍する歌うまVTuberです。
活動初期はVTuber事務所ではなくメディア広告を手掛ける会社に所属していましたが円満な形で独立。
その後はLOGIC&MAGIC社の技術提供を受けながら個人勢VTuberとして活動を続けています。
VTuberとしては企業の技術提供を受けながら個人で活動しつつ、歌では音楽レーベル「Acro」に所属して楽曲を出しているといった少し複雑な感じになっている歌うまVTuberです。
普段の言動が若干ポンコツ寄りなところと、なぜかダンスをするとダサくなってしまうといったところが高い歌唱力とのギャップを生み、ファンに親しまれる要素になっています。
歌以外の配信は流行りに合わせた企画やドッキリ企画などで、どちらかというとVTuberというよりYouTuber寄りと言える配信が多いのが特徴です。
富士葵さんの高い歌唱力を伺えるエピソードをひとつ挙げると、VTuberによる24時間生配信のラストの企画「カラオケで90点出すまで終われません!」に出ていた参加者が誰も達成できず終了時間間際で困っていたところにピンチヒッターとして呼ばれ飛び入り参加。
一曲目は運営側のミスで曲のキーがズレていて途中で歌いながら直すといった事故がありながらも、歌いながらズレたキーに調整し精密採点で89点台後半を出し、2曲目はトラブルもなく94点を叩き出して見事に番組企画を終わらせ颯爽と去っていった、というものがあります。
普段の言動とダンスのダサさからは考えられない歌唱力と歌声が生むギャップが魅力の歌うまVTuberです。
おめがシスターズ
歌を武器にしたVTuberが多く出てくる前から、歌でも活躍していた歌うまVTuberユニットがおめがシスターズのおめがレイさんとおめがリオさんです。
歌の方はカバー曲が主ですが、オリジナル曲も出しています。
また、双子姉妹という設定を活かしたハモりには定評があります。
当人たちは忘れていたようですが、動画企画内で実の母親にインタビューをした際には「子供のころから2人でよく歌っていてハモっていた」ともいわれていました。
普段の配信は動画がメインで、ちょっと変わった企画とテンポのよいボケとツッコミとシュールな間が人気のため、歌っていないときの雰囲気と歌っているときの格好良い雰囲気のギャップも有名です。
そのため、他のVTuberに対して「実は喋り担当と歌担当の人が別に存在する」として別人のフリをするというドッキリを仕掛けた企画もありました。
生配信が主流の今のVTuber界で動画をメインとして頑張っていたり、実写映像で顔だけVTuberにするといった画期的すぎる手法を生み出したりと何かと話題に上がるおめがシスターズですが、古くから活躍し続ける歌うまVTuberでもあることを忘れてはいけません。
まとめ
今回は歌うまVTuberを6人ほど紹介してきました。
近年のVTuber界では、大手事務所所属のVTuberを始めとして多くのVTuberがカバー曲やオリジナル曲を出していて、歌が人気のコンテンツになっています。
一般の歌手やVシンガーと違い、配信で普段の姿が見えているVTuberだからこそ、歌っているときの映像がファンの心に響くのではないでしょうか。