黎明期から活動を続けたVTuber「ミライアカリ」が2023年3月31日をもって引退

バーチャルYouTuber四天王としても親しまれたミライアカリさんが、2023年の3月31日をもって引退することとなりました。

また、3月31日には最後の生配信が行われることも告知されています。

 

この記事では、ミライアカリさんの引退発表の内容について、ミライアカリさんとはどんなVTuberか、これまでの活動や人気だった動画などを紹介していきます。参考になれば幸いです。

 

 

目次

公式サイト内の「ミライアカリに関するお知らせ」の内容

ミライアカリプロジェクト公式サイト内の「ミライアカリに関するお知らせ」によると「2023年の3月31日をもってミライアカリはVTuber活動を引退」となっています。

また、3月31日にミライアカリさんの公式チャンネルにて最後の生配信をするとの告知もありました。

 

それに伴い、現在所属しているレーベルの「GOOM STUDIOレーベル」の運営も終了します。

告知内にはミライアカリさんの書いた文章が画像で載せられており、その中で「引退する一番の理由は運営との価値観のズレ」と語られていました。

 

ただし「VTuberというまだまだ新しい業界で、道筋や手本もない中で運営さんも切磋琢磨し挑んでくださったことは身に染みて感じており、とても感謝しております」とも語っているため、炎上や運営とのトラブルが起きたVTuberにありがちないわゆる「お気持ち」から出た引退ではなく、しっかりと運営スタッフと話し合った結果の引退発表であることがうかがえます。

本文内では「本当は続けたかった」と語ったあとに「バーチャルな存在なので引退や卒業はない」とし、これからは「ネットも次元も越えて自由に飛び回り、行き来し、みんなの未来を照らします」とVTuberならではの価値観で引退を表現しました。

 

全文は以下で確認できます。

公式サイト内「ミライアカリに関するお知らせ」:https://akari-mir.ai/information/%e3%83%9f%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

 

 

ミライアカリとは

ミライアカリさんは、2017年の10月27日とかなり早い段階で活動を開始したVTuberです。公式プロフィールでは「記憶喪失で過去のことは不明」となっています。

元々はエイレーンさんが運営していた「アニメ娘エイレーンチャンネル」というチャンネルを改名し「Mirai Akari Project」として活動を始めたという経緯がありました。そのため、ミライアカリさんの活動開始と同時にある程度の視聴者数を持っていました。

 

キズナアイさんや輝夜月さん、電脳少女シロさん、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(ねこますさん)と並べて「バーチャルYouTuber四天王」と呼ばれることもあります。(5人で四天王という扱い。VTuber業界は移り変わりも早く、何をもって四天王と称するのかといった観点から一時期は使わないようにする流れもあったが、現在では黎明期を支えた功労者として「黎明期を支えたVTuberの四天王」という意味で使われています)

 

非常にノリが良く、少し過剰とも言えるような身振り手振りを交えての面白いトークがミライアカリさんの特徴です。いわゆるノリと勢いだけのトークや下ネタも多くありますが、どんな状況でもノリの良さで乗り切る姿がファンに親しまれています。

 

Twitter:https://twitter.com/MiraiAkari_prj

YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@bittranslate/

 

 

ミライアカリの特徴

現在では2Dでデビューしてから3DになるVTuberが主流になりつつありますが、VTuberが出始めた当初は3DこそがVTuberといった意見も少なくなく、身振り手振りで伝えられることもVTuberの良さとしてアピールされている空気もあったと言えます。そのため身振り手振りを多用しつつテンポの良いトークを繰り広げたミライアカリさんは、VTuberとして多くのファンを獲得しました。

企画系の動画ではちょっとコアなサブカルチャーネタや下ネタも多く扱っていますが、持ち前のノリの良さでテンポの良い動画に仕上がっており、どんな方でも見られる動画になっていることも特徴です。

 

2017年12月の配信でTwitterのトレンド1位を獲得したり、NHKの『NHKバーチャルのど自慢』に出演してトップバッターを務めたり、アニメ『バーチャルさんがみている』に出演したりと黎明期のVTuber業界の最前線で活躍し続けてきたVTuberと言えます。

また、普通ならあまり触れないようにする話題を積極的に扱うといったかなり攻めたVTuberでもあり、「VTuberチャンネル登録者ランキングを見ながら自分を見つめ直しました」というタイトルで2020年7月からの登録者ランキングを確認して現状を受け止めつつ、これからまた巻き返す意気込みをみせるといった内容の配信もしています。

 

いまでこそバーチャルの設定をお約束程度にとどめて積極的に演者の情報を出していくVTuberが主流になっていますが、初期のVTuberはバーチャルな存在という設定を大事にしていた方も多くいました。そのためメタ的な言動をすることも多いミライアカリさんは、他のVTuberにはなかなかできない攻めた言動が魅力の芸人枠として大いに活躍することとなりました。

 

 

ミライアカリの人気動画を一部紹介

ミライアカリさんを良く知らない方にミライアカリさんがどんなVTuberなのかを簡単に知ってもらうために、いくつか動画を紹介していこうと思います。

 

【斉藤さん】初体験!あなたと繋がりたい!!【MiraiAkariProject#006】

2017年11月に配信された企画動画です。ランダムな相手と通話できるというアプリを使い、相手と通話しながら出されたミッションをクリアするという企画配信でした。

 

しかし、今とは違い世間に「VTuber」という存在が認知されていない時代のため、結果としてかなり難しい企画となってしまいました。動画内でも何度かいきなり切断されてしまっています。

また、この動画のオチにインパクトがあり話題となったため、一度は見て欲しい動画の1つです。若手アイドルや若手芸人のような体当たり感が楽しめる企画動画となっています。

 

【縛りプレイ】演技力じゃがりこ面接受けてみた!!!

2018年1月に配信された企画動画です。指定されたシチュエーションにあわせてテンポよく答えるゲームですが「じゃがりこ」としか言ってはいけないというルールが最大の特徴なゲームです。そのためこのゲームでは演技力が試されます。

 

普段から大きめの身振り手振りと共にトークしているミライアカリさんは演技力も高かったので、この動画の後半では自ら1.5倍速という縛りプレイに挑戦します。かなりギリギリになりながらも乗り切ろうとする姿はぜひ見て欲しいところです。

 

ミライトミライ/ミライアカリ【オリジナル曲】

2019年の1月1日に投稿されたオリジナルソング第二弾のミュージックビデオです。

 

現時点で再生数は300万回を超え、ミライアカリさんの歌動画のなかでもトップの再生数となっています。

企画動画だけでなく歌も頑張っていたことが確認できる動画です。

 

【Five Nights at Freddy’s】90dB以上出したらお仕置き【ホラーゲーム】

「Five Nights at Freddy’s」というホラーゲームをプレイするのですが、「90dB」以上の声を出したらお仕置きという縛り企画になっています。明るく元気でノリの良いトークが特徴のミライアカリさんがあえて声を抑えようとしているので、普段とは違った雰囲気が見られるため、おすすめです。

 

 

まとめ

ここまでミライアカリさんの引退についてやミライアカリさんの特徴やこれまで、人気の動画などについて紹介してきました。

ミライアカリさんの引退によって、バーチャルYouTuber四天王と呼ばれていたVTuberは電脳少女シロさんしか残っていない形になってしまいます。

 

ですが、ミライアカリさんも「黎明期を支えてきたVTuberの1人」としてずっと語り継がれていくのではないでしょうか。

チャンネルは残るため過去の動画を見ることはできますので、気になった方は今から動画見てみても良いと思います。

 

VTuberファンとしてミライアカリさんの引退は残念ですが、VTuber界を盛り上げてくれたことには感謝しかありません。

関連記事一覧