ロケット工学系VTuber宇推くりあと堀江貴文が対談!ロケットについて語り合う

2023年5月6日に、ロケット解説で有名な個人勢VTuberの宇推くりあさんと堀江貴文さんが生配信で対談しロケットについて熱く語り合いました。

同配信は前後半に分けられ、前半は堀江貴文さんのチャンネルで配信、後半は宇推くりあさんのチャンネルで配信する仕組み。

 

この記事では、

  • 宇推くりあさんと堀江貴文さんの対談の様子
  • なぜ堀江貴文さんとコラボしたのか
  • 宇推くりあさんとはどのようなVTuberなのか

 

といった内容を紹介していきます。

 

 

目次

宇推くりあと堀江貴文の対談企画について

2023年の5月6日に、宇推くりあさんと実業家兼YouTuberとして有名な堀江貴文さんがロケットについて対談する配信が行われました。

前半1時間は堀江貴文さんのチャンネル、後半は宇推くりあさんのチャンネルで配信されており、アーカイブは今からでも見られます。

 

配信アーカイブは以下。

なぜ対談相手が堀江貴文なのか

実業家として有名で現在はYouTuberとしてのイメージが強い堀江貴文さんですが、北海道の大樹町にあるインターステラテクノロジズ(IST)というロケット開発を行う企業の創業者でもあります。(同社は現在超小型衛星打ち上げ用ロケット「ZERO」を開発していて、2024年度内に打ち上げを目指し開発中)

そのため、堀江貴文さん自身もロケットに関する知識もあり、日本の民間ロケット業界では最前線にいる人の1人であるとも言えるので、今回の対談相手に選ばれたのだと思います。

 

ただし、堀江貴文さんがロケット開発事業に関わっていることはロケットが好きな人には知られているものの、そうではない方には余り知られていないため、堀江貴文さんと対談すると発表されたときには疑問視する声もいくつかSNSで上がっていました。しかし、宇推くりあさん本人から堀江貴文さんがロケット開発事業に関わる人であることを説明した上で「聞いてから判断して欲しい」という主旨の発言があったことにより沈静化しました。

 

 

ロケット工学VTuber宇推くりあとはどんなVTuber?

宇推くりあさんは、ロケット工学に詳しい個人勢の女性VTuberです。自身ではロケット工学アイドルVTuberを名乗っています。

アイドルを題材とした作品『ラブライブ!』に憧れて地球にきた宇宙人で、地球に降りる際に乗ってきたロケットが壊れてしまったのでそれを直すためにロケット工学を学んでいるVTuberとして活動しています。

 

宇推くりあと堀江貴文の対談の様子

前半部分は堀江貴文さんのYouTubeチャンネルで配信されました。

最初は世間話のような流れからStarshipの話になり、それまでSNSでよく言われていた「アメリカの財力があったから実戦でテストのようなことができた」というような言説に対して「地上でCFT(ロケットを発射台に固定して行うエンジン燃焼試験)するよりも打ち上げたほうが楽だしコストが掛からないのではないか」といった話になるなど、実際にロケット開発事業に関わっていてある程度数字を知っている方ならではの視点で対談しています。その後は、Virgin Orbitの事業の話やロケット回収の話、SSOと小笠原諸島の話などをしていました。

 

また、両名が詳しすぎるが故に専門用語や略称が自然に会話に使われてしまっていましたが、チャット欄に居た有識者や宇推くりあさんが用語解説を入れていたのであまり知識がない方でも楽しめるように配慮されていました。

ISTで開発している「ZERO」で採用されている素材について解説して貰ったり、実業家としても知られている堀江貴文さんにロケット事業に関連する株について質問したりするなど堀江貴文さんが対談相手であることを生かしたトークが繰り広げられている配信でした。

 

後半は宇推くりあさんのYouTubeチャンネル内にて配信され、堀江貴文さんより「宇宙開発の民主化」といったワードが飛び出したり、ISTのZEROは牛糞から作ったバイオメタンで飛ぶ予定ということが語られたりしていました。

ロケットの打ち上げに関する話だけでなく、ロケットに関する経済・政治的な話、ISTで開発中の「ZERO」の話なども語られていたので、堀江貴文さんとの対談だからこそできる話がしっかりと成されていた対談になっていた印象です。

 

宇推くりあの普段の活動

主にロケットに関する配信をしており、海外のロケット打ち上げに合わせて同時視聴配信をしたり解説をしたりしています。ロケットの打ち上げは海外のものが多くなりますが、アナウンスの英語を宇推くりあさんがその場で訳して簡単に説明してくれるので英語が苦手な方でも気軽に見られる配信となっています。海外では多数のロケットが日々打ち上げられているので、時期によってはほぼ毎朝同時視聴をしている配信の多さも特徴です。

『ラブライブ!』に憧れて地球に来たと言っているとおり同作のファンでもあり、作品に出てきた歌を歌うなどアイドルとしての活動もしています。

 

また、自分に関するワードで検索するいわゆる「エゴサ」を得意としており、自身について言及されたツイートにも多く反応し、ファンとフレンドリーなやりとりを繰り広げています。

そのほかではパンジャンドラム(試作段階で頓挫したロケット推進式の陸上爆雷)やバターを好んでいて、配信で取り上げたりもしています。

 

H3ロケットの打ち上げ中止や打ち上げ時の実況で話題に

それまでの活動でロケットが好きな方には知られていましたが、宇推くりあさんの知名度がいっきに上昇したきっかけの1つは、2023年2月のH3ロケットの打ち上げ配信と言えるでしょう。

ニュース等でご存知のとおり1回目のH3ロケットの打ち上げは中止になってしまうのですが、その際に宇推くりあさんは配信で打ち上げ中止になった経緯をきちんと順序立てて説明をしていました。その説明の分かりやすさと知識の深さに注目され、Twitterなどで大きな話題になりVTuber関連メディアだけでなくいくつものネットニュースに取り上げられました。

 

また、3月に行われたH3ロケットの打ち上げの際にも同時視聴配信をし、2段目のエンジンの点火が確認できていないことを本放送の解説者が正式に言及する前に気付いて取り乱し始めるなど、ロケットに関する知識とロケットに対しての愛の深さを見せ再び話題に。

同配信の後半では「失敗成功で語るのではなく、なにが失敗して何はうまくいったのか一つ一つ知ってほしい」「記事もたくさん出ると思うけど、鵜呑みにしないで自分で調べてみるきっかけになったらうれしい」「基幹ロケットのお金は税金なので、みんなの応援こそが大事」といったことも語っています。同配信内でJAXAへの寄付についても説明したため、配信後にはTwitterで「JAXAに現金送れ」「JAXAに現金送れはすべて寄付です(「レターパックで現金送れはすべて詐欺です」というTwitterで流行ったネタのパロディ)」というワードが多くツイートされ、この配信がきっかけで寄付を行った人が何人も現れていました。

 

ロケット業界にも注目されている宇推くりあ

宇推くりあさんは、ロケット関係や天文関係の業界からも注目されています。

JAXA関連では、「H3ロケット試験機1号機 応援サポーター」に応募して採用され、JAXAの公式サイト内で有名企業と並んで宇推くりあさんの姿と名前が表示されています。また、4月に行われた木星氷衛星探査計画 JUICE打上げに関するJAXAの公式配信では、配信内で話している方のノートパソコンに宇推くりあさんの姿が貼り付けられているなど、JAXAに関わる人たちにも認知されていることが伺えます。

 

また、2023年4月にはJAXAとタカラトミー等の共同開発によって生まれた、超小型の変形型月面ロボット”SORA-Q”の応援サポーターにもなっています。

JAXA以外では、天体について扱っている月刊誌「星ナビ」の2023年6月号にて、月面着陸に挑戦した「HAKUTO-R」プロジェクトを紹介し表紙にも姿が載っていました。

 

 

まとめ

この記事では、宇推くりあさんと堀江貴文さんのロケットに関する対談について紹介してきました。

堀江貴文さんがロケット関連事業に関わっていることやロケットについての知識があることを知らなかった人や、宇推くりあさんを知らなかった方はぜひ見てみて下さい。本当にロケットが好きな人同士が語り合っている姿を見ることができる配信になっています。

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