にじさんじの周央サンゴ×志摩スペイン村のコラボイベントが大盛況!
※画像引用元:【#志摩スペイン村】来て!【周央サンゴ】
かつて「人が少ない」ことを逆手に取った自虐PRで話題を呼んだ三重県のテーマパーク「志摩スペイン村」。先日、そんな志摩スペイン村に全国各地から大勢の人々が押し寄せました。
その立役者となったのは、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」のVTuber「周央サンゴ」さん。周央さんと志摩スペイン村のコラボイベント開始日の来場者数は前年と比べて2.3倍に、ある理由でチュロスは例年の25倍となる1000本を売り上げ、過去最高を記録しました。
今回はテレビのニュースで取り上げられるなど大きな話題になった、周央サンゴ×志摩スペイン村のコラボイベントにまつわるエピソードを紹介していきます。
- いかにしてVTuberとテーマパークのコラボが実現したのか?
- どんなイベントが行われているのか?
- なぜチュロスが爆発的に売れているのか?
この記事を最後まで読んでいただければ、そんな疑問が解消されることと思います。それではどうぞ!
目次
志摩スペイン村をバズらせた「周央サンゴ」とは?
周央サンゴさんはVTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」のVTuberとして2020年8月6日にデビューしました。世怜音女学院の演劇同好会に所属する中等部1年生で、「ンゴちゃん」の愛称で親しまれています。
早口で流れるようなおしゃべりが特徴的で普段は可愛らしい声なのですが、お姉さん風から少年声まで幅広い声を自由自在に出すことが出来ます。
YouTubeでは「おつかれさんご」という雑談配信や「それではみなさんごいっしょに!」という放課後演劇自主練習配信(台詞読み配信)などを定期配信しているほか、ゲーム実況やテーブルトークRPG配信などを行っています。
また、ニコニコ動画で配信の切り抜きが人気になった結果、ランキングのエンターテイメントカテゴリで「周央サンゴ」が一つのジャンルとして設けられ、「ニコニコの女王」とまで呼ばれるようになりました。
トークスキルや演技力、天才的センスに恵まれたバーチャル中学生・周央サンゴは、”バズり”を生み出す天性のインフルエンサーなのかもしれません。
自虐PRが話題に!?テーマパーク「志摩スペイン村」
志摩スペイン村は1994年に開業した三重県志摩市の複合リゾート施設。テーマパーク「パルケエスパーニャ」を中心に、ホテル志摩スペイン村、天然温泉「ひまわりの湯」の3施設で構成されています。
開業から25周年を迎えた2019年には、ホームページ上に「待ち時間ゼロでアトラクションに乗れる」「人の映り込みナシでインスタ映え」といった自虐ネタとも思える内容が掲載され、テレビやTwitterなどで「すいているテーマパーク」として話題になりました。
他にもスペインの風景を再現した街並み、オリジナルキャラクターによるショーやアニメーション上映、本格的なスペイングルメなど魅力に溢れているのですが、4年前は「とにかく人が少ない」ことを最大限にアピールしていたのです。
ここからはそんな志摩スペイン村とVTuberという異色の組み合わせがなぜコラボするに至ったのか、その秘密を紐解いていきます。
周央サンゴと志摩スペイン村、コラボまでの歩み
「ンゴちゃん」、志摩スペイン村への愛を語る
始まりは周央さんの2021年末の第50回雑談配信。周央さんは視聴者に向けて、休日に友人たちと訪れた志摩スペイン村の魅力を熱く語り出しました。
- 本当に人がいない
- テンションの上がるテーマソング
- 目玉のアトラクションにすぐ乗れる
- 成人済み?のキャラクターたち
周央さんは約45分もの間志摩スペイン村への愛を語り続けたのですが、その様子をまとめた切り抜き動画が話題になり、なんと志摩スペイン村公式に認知されることになりました。
それから半年後の第62回雑談配信では、お母さんゴ(母親)とともに志摩スペイン村を訪れた周央さんの口から再び、約90分に渡って魅力が語られました。
- 人と交通の便だけが足りない
- 世界一美味しい出来立てのチュロス
- オリジナルアニメ「空とぶドンキホーテ」
こういった追加情報を踏まえて志摩スペイン村愛が再度伝えられたこの配信は、Twitterトレンド入りや公式HPが一時的にダウンするほどの反響を呼び、テレビやネットニュースで取り上げられました。こうした経緯を経て周央サンゴと志摩スペイン村は、ついにコラボを果たすことになります。
志摩スペイン村のPR動画に周央サンゴが出演!
2022年8月16日、周央さんが実際に志摩スペイン村を訪れた動画がYouTubeで公開され、たちまち100万回再生超えを記録しました。キャラクターたちに出迎えられた周央さんが噂のチュロスを堪能したりアトラクションを巡ったり、配信では語り尽くせなかった志摩スペイン村の魅力を改めてPRしました。
VTuberが地方のテーマパークの仕事を得る、しかも所属するグループ単位ではなく単独で…というだけで異例なことだと思われますが、話はこれだけでは終わりませんでした。
2022年12月27日、周央さんが志摩スペイン村のバーチャルアンバサダー(広報大使)に就任することが決定し、「#志摩スペインゴ村」という運命的に響きの良いハッシュタグとともにコラボイベントの実施が発表されたのです。
バグりすぎ!?コラボイベント「志摩スペインゴ村」
周央サンゴ×志摩スペイン村、驚きのコラボ内容とは?
春のイベント「スプリングフィエスタ」に合わせて、2月11日(土・祝)〜4月2日(日)の約2か月間開催される今回のイベント。周央さん本人が「バグりすぎ」と称したほど、コラボの規模が大きいのです。
- コラボ限定グッズやフードメニューの販売
- スタンプラリーの実施
- 副音声付のアニメーション上映
- プリントシール機の設置
いずれも周央さんの描き下ろしイラストが使用された豪華なコラボとなっており、「周央サンゴゆかりの地」をめぐるスタンプラリーでは、限定ステッカーや”世界一うまい”チュロスの引換券を手に入れることができます。
カンブロン劇場で上映されるのは、周央さんの熱い副音声が加わったアニメーション作品「周央サンゴと見る空とぶドンキホーテ」。あまりにも周央さんが喋るために話の内容が入ってこないと評判で、本人も本編アニメから視聴することを推奨しています。
また、志摩スペイン村の親会社である近畿日本鉄道でも、ステッカーの配布やパネルの設置、鵜方駅・特急列車内での録音アナウンス放送といったコラボ企画が実施されています。
来園者激増、チュロス爆売れ!”周央サンゴ効果”
コラボイベント初日土曜の来場者数は、前年同日の約3000人を二倍以上上回る約7000人。土日2日間合わせて約1万1000人が訪れました。周央さんが大絶賛したチュロスは前年の40本に対して25倍の1000本が売れ、周央さんと写真が撮れるプリントシール機には長蛇の列が出来ていたそう。
今まで多かったファミリー層に加えてVTuberの視聴者層である若い世代のグループが増加し、東海や関西からが大半だったところに関東圏や東北、九州など遠方からの来園者も増えたと言います。
周央さんの愛が伝わり実現した今回のコラボイベントは、凄まじい”周央サンゴ効果”を志摩スペイン村にもたらすことになったのです。
まとめ
今回の記事では、話題の周央サンゴ×志摩スペイン村のコラボイベントにまつわるエピソードを紹介しました。
雑談配信に始まり、コラボ初日には志摩スペイン村のテーマソング「きっと、パルケエスパーニャ」を歌った動画を投稿した周央サンゴさんと、その愛に応えて本気すぎるコラボを企画した志摩スペイン村。両者の相乗効果がここまでのムーブメントを巻き起こしたのでしょう。
コラボイベントが終わった後も志摩スペイン村の賑わいと、周央さんのさらなる活躍が見られることを祈っています。最後までご覧いただきありがとうございました!