クリエイター系のVTuberが凄い

さまざまな○○系VTuberが活躍していますが、その中にはもともとクリエイターとして活躍している方が自身の広報活動の一環としてVTuberを始めたケースもあります。
今回の記事では、イラストレーターや漫画家、声優などクリエイター系の職業で活躍している方がVTuberとしての活動を始めた、いわゆるクリエイター系VTuberを数名ほどピックアップして紹介していきます。

 

目次

しぐれうい

本業はイラストレーター・漫画家で、主にライトノベルの挿絵やキャラクターデザインを行っているクリエイター系VTuberです。
大手のVTuber事務所であるホロライブ所属の大空スバルさんのキャラクターデザインも担当しました。その縁で大空スバルさんの配信に出演しているうちに「動かしてほしい」との要望があり、Live2D化がされ、VTuberとしてデビューしました。同業のVTuberからはういママと呼ばれて親しまれています。

 

本業がイラストレーターなのでイラストを描く配信はもちろんのこと、雑談配信やゲーム配信なども行っています。一部ではゲームが得意ではないことで有名ですが本人は頑なに認めないため、コラボ配信でゲームをするときには対戦相手のVTuberにゲームがヘタなことを煽られる一幕もありました。

 

自身がキャラクターデザインをした大空スバルさんの所属するホロライブだけでなく、にじさんじや774.incなどの大手VTuber事務所とも積極的にコラボを行っているので、VTuber活動を通して知名度を大きく上げたクリエイター系VTuberです。。

 

伊東ライフ(いとうライフ)

本業はイラストレーター・キャラクターデザイナーで、同人漫画家でもあるクリエイター系VTuberです。過去にはゲーム制作会社で原画をしながら広報活動も行った経験を持つなどクリエイターとしての経験が豊富な方と言えるでしょう。

 

VTuber活動では女性のアバターを使っていますが、声はボイスチェンジャーも未使用のまま男性の声のまま活動しています。女性のモデルが男性の声で話している姿は、VTuber業界に馴染みのない方には違和感があるかもしれませんが、そのギャップも魅力の一つとしてファンに親しまれています。

 

大手のVTuber事務所であるにじさんじ所属の愛園愛美さんのキャラクターデザインや、VTuber化した議員として有名な荻野稔さんの扮するVTuber、おぎの稔さんの原画を担当しました。
本業がイラストレーターということで、イラストを描く配信やゲーム配信を主に行っています。

 

また、ホロライブやにじさんじ、のりプロや774inc.などの大手事務所所属のVTuberとも数多くコラボを行っていて、配信では自身が以前に描いた同人誌の中で使われた特徴的なフレーズをネタとしていじられる姿もよく見られました。
VTuber活動を通して自身の描いた漫画の宣伝効果を得られているので、クリエイターによるVTuber活動の成功例のひとつと言えるでしょう。

 

犬山たまき(いぬやまたまき)

本業は漫画家・イラストレーターのクリエイター系VTuberです。佃煮のりおさんがVTuberとして活躍するときのキャラクターが犬山たまきさんですが、設定上は別人で、犬山たまきさんのマネージャーが佃煮のりおさんということになっていて設定が少々複雑です。
配信内容は、イラストを描く配信やゲーム実況や雑談などなど。

 

ホロライブやにじさんじ、774inc.をはじめとした大手のVTuber事務所に所属するVTuberとのコラボも多く行っています。
また、VTuberの事務所である「のりプロ」を自身で立ち上げ、VTuber事務所の運営としても活躍するなど、本業よりもVTuber事業の方に力を入れているクリエイター系VTuberです。

 

実際、2019年辺りからはイラストレーターや漫画家としての活動は控えめにし、VTuberとしての活動のほうがメインになっています。
クリエイターがVTuber活動を通して自身の広報活動をするというよりは、クリエイターとして活動していた間に培ったスキルを生かして、VTuberやVTuber事務所の運営として活躍しているケースと言えます。

 

もちひよこ

本業は3Dモデラーとして活躍しているクリエイター系VTuberです。モデリングから動画制作までこなすマルチなクリエイターで、VTuber事務所所属のVTuberではにじさんじ所属VTuberの勇気ちひろさんの3Dモデリングを担当しました。

 

他にも色々な方の3Dモデルを制作していて、有名なところではタツノコプロのヤッターマンチャンネルの公式VTuberであるヤッターマン2号(カミナリアイ)さんとボヤッキーさんなども手掛けています。
初期の頃は、自身の3Dモデルを含めポリゴン数を少なく抑えた状態で高いクオリティの3Dモデルを作りあげた技術が話題にもなりました。

 

配信内容は本業を活かした3Dモデルの制作過程の解説やゲーム実況、雑談など。
VTuber事務所に所属していないいわゆる個人勢のVTuberとユニットを組んでの活動もしています。

 

自身が投稿した歌ってみた動画の解説も行っていて、動画内のミュージックビデオがどういう風に作られていて、どんなアニメーションのテクニックが使われているまで説明しているのは流石クリエイター系VTuberといったところでしょうか。

 

現在もVTuberの新衣装モデルなどを制作し続けていますので、配信者として活動しつつも精力的に3Dモデラーとしての活動をしているクリエイター系VTuberのひとりと言えるでしょう。

 

たみー

本業が声優の民安ともえさんがやっているクリエイター系VTuberです。声優に憧れていると公言しているVTuberの方は多いですが、こちらは完全に逆のパターンで声優が名前を公開しつつ自身でVTuberをやっている珍しいケースと言えます。

 

配信内容は、声優として培ったスキルを活かしてのゲーム配信や雑談など。元々歌手としての活動もしていたことから歌の配信も多く行っていて、ライブイベントへ出演することもあります。

 

音楽CDを読み込むことで生成できるキャラを育てるモンスターファームというゲームの実況プレイ配信では、自身が歌った楽曲(キャラクター名義含む)のCDだけを使用するという普通のVTuberにはほぼ実現不可能な制限を設けた企画でプレイするなど、声優・歌手としても活動していた自身の経歴を活かしての配信企画は、見ている人を飽きさせない配信だったでしょう。

 

しかしながらVTuber活動と声優としての活動の両立は難しく、声優事務所の方も色々と便宜を図ってくれてはいたものの声優業の方は2021年よりフリーランスとなりました。
最近では、VTuberを始めた声優や声優を始めたVTuberが他にも出てきており、声優とVTuberの両立ができる環境づくりが両業界の課題となっていくのかもしれません。

 

まとめ

この記事では、現在も活躍している有名なクリエイター系VTuberを数名ほど紹介しましたが、今回紹介をすることができなかったVTuberの中にも高い技術力を持ったクリエイター系VTuberは居ますし、様々なクリエイターとしてのスキルを活かして個性豊かなVTuber活動をしています。

 

クリエイターが自身の技術やスキルを見せるための広報活動ツールのひとつとして、VTuberを始めるという選択をする時代なのかもしれません。
これからもどんなクリエイター系VTuberが出てくるのか、楽しみなところです。

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